疲労状態、気分の状態に関係なく、肩こりや腰痛に悩まされている場合では慢性的に発痛物質が蓄積された状態で、ひどく交感神経が緊張しています。そして、この様な状態では自律神経の問題だけでなく、筋肉の問題も大きくなっています。はじめは筋肉が硬結し、押さえると痛いくらいであったものが、押さえるとズシーンと響くような痛さで、離れた他の部位にまで関連痛を引き起こす「トリガーポイント」が形成されている状態。
特別な刺激がなくても自発的に痛い、しびれるなど不快な症状を発します。
また、『姿勢が悪いから、骨盤がゆがんでるから肩がこる』、「パソコンをすれば首や肩が痛くなるものである』、『長時間立ったり、中腰の姿勢をすると腰が痛くなる』 など間違って覚えた脳の習慣も大きな問題です。
本来、筋肉の損傷はなく、疲労で済むはずの作業や姿勢を『やってはいけない事」と無意識に判断していますから、その行為の度に交感神経を緊張させます。 また、トリガーポイントが形成されていると、その部位を短縮することで違和感や痛みが出るため、その部位を伸張させようと自然と楽な姿勢をとります。しかし、仕事場や人前であって楽な姿勢をとれない、パソコンと身体のバランスをとるためにトリガーポイントを短縮してしまった場合など、疲労感や短縮痛が強く出てしまい交感神経を緊張させるストレスになります。
このストレスと 「日常のストレス」、「パソコンをしたら肩がこるものだ」という無意識の脳の習慣がセットになると、辛い症状はやがて条件反射の様に起こるようになります。 交感神経はストレスで緊張しますが、身体を守ろう、危険な事から逃げようとする神経でもあるからです。
便秘、冷え、むくみも典型的な自律神経の影響です。自律神経のバランスの影響が、筋肉にでる人、内臓に出る人、皮膚にでる人、身体反応には個人差があります。
よって、最近、脂肪が気になる、運動しても脂肪が落ちないという方は、自律神経系の変調を解消し、内臓や筋肉の機能を回復させ基礎代謝を上げなければなりません。脂肪燃焼のために運動をする、筋肉を肥大させて基礎代謝を上げる。これらは、健康的な自律神経の働きがあってはじめて成り立つプラスアルファの作業です。
もちろん、運動やリラクゼーションなどの方法で自律神経に働きかけ、辛い症状や美容の悩みが解消できるということは良いことで、自律神経の変調がひどく進行していないということでもあります。
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